「光三!お前彼女いねーしタマってんだろ!いーとこ連れてってやる!」

「昼からか?だから金ないんだって~…」

「それがな、金払うんじゃなくてもらえんだよ。」

「はっ?…何それ!?」

まぁついてこいといわんばかりにタクオは歩き出した。

相変わらず歩くの早い奴だ。

しまったベルトすんの忘れてきた。

デニムが落ちぬようにガニ股で歩きながら必死についていった。


「この門曲がってもうちょいな…」

言われるがままついてきたがなんだか妙な場所にいるような気がした。

駅前など遊びつくしたと思っていた。