あの時に戻れたら【短編】

週末に外食をしたり本当にお父さんはよくやってくれた。そして来週旅行という時が来た。私は2階のお父さんの書斎で毎日過ごしていた。自分の部屋に居たかったけど、もう1人の自分がいたからそこしか使えなかった。


―コンコン


「はい。」


「加奈子、飯だ」


お父さんは毎日私にご飯を持ってきてくれていた。お母さんはご飯に手をかけるようになってから、品数も増えたから食べ切れないみたいで、私の分もきちんとある程だった。



私はお父さんとご飯を食べながら、お父さんを見るとお父さんは少し痩せた気がする。

「お父さん…体どぉ?」

お父さんは初め以来病院に私を連れていかなかった。

「んん?まぁ良くはないけどな…旅行に行きたいし、頑張らないとな。………なぁ、俺の命日…加奈子は知ってるんだろ?いつだ?」


お父さんは初めて自分の寿命を聞いてきた…。


「………12月。……12月20日だよ。」