私の元から
莉輝がいなくなって
しまったというのに











世の中は何も
変わらない












私の時間も
止まってしまった
ように見えて
確実に1秒1分と
時を刻んでいる












止まってしまったのは
私と莉輝の共同時間











そして
私の心











私は部屋から出て
リビングに向かった











さすがに喉が
渇いたから
お茶を飲んだ











一口飲むと
水分を摂取した体は
過敏に反応し
ドバッと涙が溢れた











私は浴室に向かい
シャワーを浴び
涙をお湯で
流しさって
しまおうとした











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