「ふぅーん… 札以外に結界が三つ、あとは"永遠のレクイエム"だけか…」 その誰かは呟いた。身につけている特殊加工の眼鏡が役に立ったのだろう。 その誰かは手を伸ばした。 ――バチッ 電気が起きた。 その誰かは構わず押しつづけた。電気の音が酷くなる。 その誰かは至って普通だった。逆に妖しげな笑みを浮かべていた。