泡姫物語

「こういうこと言うと藤田さんが迷惑に思うかもしれませんけど、私、藤田さんとお食事に行ってみたいです。オススメのお店に連れて行ってもらえませんか?」

まさかお店の女の子からこんなこと言われるなんて思ってもみなかったのだろう。
目が点になっていた。

「それは外出でってことだよね?僕はいいんだけど、お店から行ける範囲だと、限られちゃうんだ。でも、君から誘ってくれるなんて思わなかったから嬉しいよ」

「いえ。外出でもいいですけど、メールで連絡くれれば私が休みの日でもいいです。藤田さんなら禁止されてるけどプライベートで会ってもいいくらいですもの」

「そうかい?嬉しいな。じゃあばれないようにしないとね」

藤田さんの顔が困惑のまなざしから喜びに変化する。

「だから、もっとメールしてきてくださいね?」