泡姫物語

翌朝、藤田さんの夢を見て泣いてしまったのか、頬に涙の跡が残っていた。
こんなに私の気持ちを侵食している藤田さんなのに今は遠い。

今日こそは会いに来てくれる、よね?

早く、早く会いたいよ。

愛子から連絡が来て、今日も早めに出勤した。

――予約、なし。

店長も私が藤田さんの予約を確認しているってわかっているようだ。

「最近藤田さん来ないね。あのテのお客さんは結構長く遊んでくれるタイプなのにね。」