泡姫物語

「私こそ、いつも通ってる道だし、コンビニとかあって明るい道だから大丈夫。それに余ったタルトを友紀に持って行くつもりだったから一緒に出よう」

「そうなの?じゃあ、一緒に行くか」

急いでタルトを包み、修君と一緒に部屋を出た。
いよいよデートも終わりかぁ。

駅まで10分。いつもなら遠い道のりも短く感じる。

「タルト美味しかったよ。また食べさせてね」

「うん。昔にように食べてくれるならいつでも作るよ。また語りたいしね」

「そうだね。俺がこっちにいるうちはまたすぐに会えるし、暇な時間出来たら連絡するよ」

今の私には次の約束だけでも充分嬉しい。
社交辞令なんて言う間柄じゃないし、その言葉のまま受け取ろう。