日の暮れ始めた廊下を二人は歩いていた


「ロット様」

「ん、何?」


ロットが振り返るとリアは水を差し出す


「お疲れでしょう?」

「ああ……ありがとう」


特に喉が乾いていたわけではないが、それを飲んでロットは自分の離宮に戻って行った


ふと、疑問に思う
先ほどいた部屋にも水はあったのに何故別に用意していたのか?


そこまで考えて、ロットは面倒になり考えることをやめた