「いいえ、ロット様は人を無駄に傷つけるような方ではありません」 穏やかな瞳は信頼に溢れている 「……ここで、この城で生きて行くのなら自分の覚悟の無い者は、闇に落ちて行くだけですから……」 水滴を落としたように穏やかな瞳に悲哀が混じる セイルは唇を引き結んでメノリ達を見た メノリの能力『水』の属性を持った王族は、数十年ほど前からこの城に入り直ぐに亡くなることが多い セイルはこの時、小さな胸騒ぎを覚えた