「…まぁ、何と言いますか」
言ってその神官は細い銀の棒を水鏡につけた
繊細な装飾の施された棒を見ていると、その周りが淡く輝きはじめる
「この離宮の水鏡でこの国のいたる所が見られます。これを頼りに気候を操ります」
水鏡に浮かび上がったのは、砂漠のオアシスだったそのオアシスは水が枯れそうになっていた
「このオアシスはずいぶん前から雨が降らずに枯れかかってる。ここは土地柄とても重要なオアシスだ、ここが枯れたら旅人や商人は渇き死ぬだろうな」
ロットは水鏡を見て言った
飄々とした物言いだか瞳は真剣だ
メノリは瞳を伏せて、手を握りしめる
(私……何も知らずにバカみたいだなんていって……)
…バカなのは私じゃない……
儀式を今まで自分の意地で嫌がって、自分のワガママだと言うことはわかっている
………でも………


