六花の騎士




なぜ、目の前の男は笑っているのか?


「これでやっと王族の方が全員そろいましたね。水属性の方が居てくだされば、日照りで悩む地区の民が安心して暮らせますな」


アルメリアは手に持った本を脇に退けた
静かに立ち上がり、優雅な仕草で聞いた


「そう。ソレは良いこと。是非、早くお会いしたいわ……」





そう


アルメリアはソレに早く問いただして見たかったのだ



最愛の妹のいるべき場所を奪おうとするオマエは…………


何なのだ…………と














アルメリアは贅沢にも薔薇の花弁を散らした浴槽につかりながら、虚ろに湯船に浮くバラを眺めていた



(アルセリア……)


「セリア………」




心で唱えても
言葉にしても


応えてくれる人が居なければ、ただ空虚に響くだけだ