六花の騎士




寝そべった状態から半身を起こして、ふわりとロットは笑んだ



「ずっと待ってたんだけど、全然来ないから」



メノリは両手を握りしめる


「やる気がないんだと思ってたよ」



言葉が鎖のようにメノリの体に絡みつく
セイルは、先ほどよりもさらに青ざめてロットを見上げている


「でもさぁ、まさかバカにしてたなんて、びっくりだよ」


表情は変わらず柔らかい
しかし言葉は、空気は、凍てつくような冷たさがある


何か言い返そうとしたがメノリは声を出せなかった


「ロット様、口が過ぎます」


不意に聞こえた声にメノリ達は振り返った
ティアはとっさに呟く



「貴方は、閃光の……」



なびくブロンドの髪、空を切り取ったような丸い瞳
リア・ヴェルラドルその人だった