六花の騎士




「わぁ!」


地に足が着く1、2メートル手前で急に重力が戻ってきたため、ユリアは着地にバランスを崩す
レイドが支えてくれたのでたいした事はなかったのだが


気をつけてよ
とロットに向けて苦情をのべようとはしたが、直ぐに思い止まる


「ロット様!」

「大……丈夫だ……よ。リア、大げさ」



息を切らして膝が崩れ落ちそうになるロット
リアが寄り添うのに任せて地面に腰を下ろした


ここはネイテル城の一番人気のない場所だ
手入れはしばらくされていないであろう殺風景な中庭


「ロット様、ありがとうございました」



座り込むロットにむけて丁寧に礼をのべるとティアは走りだす
それにオーガレスが続き、ユリアやトーワも走りだす


「ありがとなロット。お前しばらくここで休んでろ」


レイドが軽く肩を叩いて労ってくれる
さすがに、この人数を一度に飛ばすと1時間半はかかった
体力はもう限界だった


「……了解」


軽く手を挙げて走りゆく騎士たちを見送った