マリオンには眼もくれてはいない
微笑みはアルセリアだったモノに向けられている
しかし、くるりとマリオンに向けられた女神の顔は狂気にも似た殺意が宿っていた
キリキリと締められる首
マリオンはため息のように笑った
「貴方は………」
マリオンは見てしまった
アルセリアの遺体に触れて、知ってしまったのだ
(貴方は囚われている……)
呟くような
囁くような
声が聞こえる
「!?」
アルメリアはベッドから飛び退く
何処からか水が集まりマリオンを守るように漂っている
アルメリアはスッと眼を細めた
温室に地響きが鳴る
木々が生き物のように枝をしならせて、或いは這うように蔓が集まってくる
王族の稀有な能力
「僕は殺せない」
「大丈夫よ。優しく息の根を止めてあげるから」
この日から更に激しい水面下の戦いが続いた
その勝敗は誰もが知っている……………


