六花の騎士




赤い瞳の少年はマリオンが笑ったのが悪かったのか、拗ねたようにマリオンを睨んだ


「ごめん、ごめん」

「いえ、では私は失礼します」


早々に立ち去ろうとした少年をマリオンは捕まえた


「まぁまぁ。サボりなら僕の離宮においでよ」


ニコニコと笑っているがマリオンは狼狽える少年を連れて、ムリヤリ離宮へと向かったのだった











「オーガレス・セドリックと言います……」


「ああ、聞いたことあるなその名前」


微妙な表情でソファーに座るオーガレスにマリオンは自らお茶を入れながら頷いた

確か王族の血縁で稀な能力が出た少年がいると聞いたことがある


「聖花隊の訓練はキツいかい?」


オーガレスは憮然とした


「別に……そう言うわけじゃありません!」

「なのに逃げたの?」


オーガレスは押し黙る


マリオンは容赦のない言葉を言うが、内心かなり楽しんでいた


(やっぱ子供って可愛いな〜)


オーガレスも憮然としながら内心戸惑っていた
斬り込むような言葉とは違い、甘く優しげな表情を浮かべるマリオン


(……この人苦手だ)


オーガレスは小さくため息をついた