六花の騎士




オーガレスは突然の事で反応出来なかった


彼女が自分に危害を加えるはずはないし、殺気もなかったからだ


ティアの顔が吐息がかかるほどに近くにあった


「貴方が知りたいと思うことをお見せいたします」


ティアは右目にある造花の青い薔薇を剥ぎ取る


左目の紫紺の瞳
そして


「私は……兄様に見せて頂きました………」


最後の言葉は切なげに震える



オーガレスの網膜に、否
脳裏に鮮明な映像が流れ込む



「マリオン………?」




最初に見えたのは昔垣間見たのと同じ


不敵な笑み