六花の騎士




目の前の騎士は怒っているわけでもなく、悲しんでいるわけでもない


ただ淡々と言葉を紡ぐ



「なっ…………!!」



カッと頭に血が昇ったが、メノリは何も言い返せなかった


「儀式いつからです?」



二人のやりとりに青くなっていたセイルに、ティアは問いかける



「えっあ、その……あと30分ほどで……」


「そうですか。では、参りましょう」



ティアは部屋を出るようにメノリを促した


「………いや……そんなこと……したくない…」


覇気のない声でメノリは言う
胸の前で両手を握りしめていたが、その手をティアは掴んだ