六花の騎士




講義室を後にしたアルフレッドは訓練塔へ向かった


「ミラ」

「あら、どうしたのフレッド?挨拶まわりでお忙しいんじゃなくて」

「おやおや、そんなことございませんよキューレル子爵令嬢殿?」


互いに笑いあってミラは呟く


「明日は前見たいに抜け出すことは出来ないわね。貴方が主役なんだから」

「そうだな……それで、その……」


歯切れ悪く呟くアルフレッドにミラは眉をよせた


「どうしたのよ?」


すると覚悟を決めたようにミラを真っ直ぐ見つめるアルフレッド
苦笑するように口元は笑みを刻んでいたが、サファイアに似た瞳は真剣だった


「明日は抜け出す代わりに聞いて欲しい事があるんだ」

「……何よ?」

「明日のお楽しみ!」


くるりと変わって、いつも通りの飄々とした態度でアルフレッドが笑うので
何なの!っとミラは抗議した




明日は言うんだ……
君のことをどう思っているか







静かに絶望が2人の後ろに迫っていた