パチリと目を覚ましたアルフレッドは大きな欠伸をかく
緩慢な動きで洗面台へ行き鏡を見た
鏡にはダルそうな顔をした自分以外変わりはない
深い青の瞳にくすんだ金髪
いつもの通り、寝癖を直して服を着る
変わった事がある
3ヶ月前に急死した父の代わりにウォルター家を継がなくてはならない
父の死は早すぎた
明日の自分の誕生日と一緒に当主を正式に代わらなくてはならない
この若さで……ハァとため息をついてアルフレッドは準備に忙しく走り回る為に部屋を出た
明日は20歳の誕生日……
「あっ、明日主役の人がいる」
ユリアはニッコリ笑って講義室にきたアルフレッドを見た
「それは光栄ですね」
苦笑しながら返して、クスクスと笑いあう
ユリアは半年以上前の悲しい事件の影を見せないほど明るく過ごしていた
「でも、貴方の誕生日を利用してパーティーをしたいだけなきがするけど?」
「ハハッ!鋭いねユリア様。当主の引き継ぎも兼ねてるからスッゴく派手になるだろうね。貴方の所にも招待状が届いただろう?」
「うん。トーワのとこにも来たでしょ?」
講義室にもう一人、黙ったままだったたトーワは憮然と答えた
「俺は行かない」
「そんな連れない事を!」
大げさな程哀しげにアルフレッドが言えば、トーワは険しい顔で睨んでくる
アルフレッドは何かとトーワをかまっていた
トーワだけでなく王族の者には何かと目をかけている
「そんな事言わずに来いよ。君たちの好きな食べ物用意させたから」
「子供扱いするな!食べ物なんかでつられるか」


