六花の騎士




ただ、ひたすら真っ直ぐな瞳をセイルは見返すしかなかった


「メノリ様、起きて下さい」


また、ティアはメノリを起こしにかかる
するとメノリの華奢な体が微かに動いた



頭がぼんやりする、自分は眠っていたのだろうか?


メノリは少し泣きたい気分になる
きっと自分は力を暴走させたのではないだろうか?
それを考えると胸が締め付けられる………


瞳を開けると青い花弁があった


青い薔薇の花が……


「メノリ様」


名を呼ばれメノリは覚醒する


「あ…なた!」


半身を起こすとそこは自分に与えられたベッドだった


「……あたし」

「メノリ様、儀式がございます」

「えっ?」


隻眼の騎士はただ淡々と要件を述べる
その意味を理解してメノリは即座に言う


「いや!儀式なんて………そんなの………」


言うと、いつの間にかいた神官のセイルが悲しげにメノリを見ている
ここに来てから、セイルや他の神官達が儀式に出ろとしつこく言って来た
そのたびに、メノリは追い返していたがセイルはいつも悲しげな顔をしていた


「ですが、メノリ様!」