六花の騎士




「アルメリア様が直々に迎えに行くのですか?」


訝しげに聞けばアルメリアは何かを隠すように微笑んだ


「ええ。もうすぐ行くわ」



分からなかった……この時は


楽しげに女神様は微笑む
その綺麗な微笑みに一雫、不穏な色が混ざっていた







その日のうちにアルメリアは新たな王族の元へ旅立つ
そして、数日後ネイテル城に訃報が届く……『業火の天使』の能力が暴走。小さな町が一つ消えたのだ








訓練塔にある医務室
そこで改めて手当てを受けていた人物にアルフレッドはいつもの陽気な態度ではいられなかった


「キャリベル。一体何があったんだ……」


憔悴した顔色だがキャリベルは気丈にも顔を上げ、苦笑してみせた


「トーワ様……新しい炎の属性の方よ。誘拐されたの」

「君がいたのに……あっイヤ、すまない」


アルフレッドに責めるつもりはなかったが、能力を多少抑える事のできるキャリベルがいてこんなことになるとは信じられなかった


「いいの……まだ6歳になったばかりですが、トーワ様の能力はとても高かったわ」