アルメリアの部屋は至る所に花が飾られていた
(ここも温室みたいだな…)
「それで、何のお話なのかしら?」
相変わらず歌うように話すアルメリアにアルフレッドはかしこまって言った
「はい。実は新しく炎の天使が見つかったと聞いたので、アルメリア様なら何か知っているのではと……」
侍女がミルクティーをカップに注ぐ
それを2人の前に出すと頭を下げて部屋を出た
アルメリアはゆったりとした動作でカップに口をつけた
「報告は受けているわ。きっとかわいい子よ……まだ年も6つになったくらいだそうよ」
子供のように楽しげにアルメリアは微笑む
「それわまた幼いですね…」
「ええ、それが心配だわ。だからキャリベルに行ってもらったの」
(…だから……?)
「大丈夫よ、大丈夫」
歌うようにアルメリアは呟く
「私も会いに行くもの。『業火の天使』に」
アルフレッドは背筋にチリチリとした何かが走るのを感じた
『業火の天使』……?
能力を象徴する言葉に天使とつけた称号を王族の者はそれぞれ持つことになっているが、5、6歳の子供がそんな重々しい称号が似合うとは思えない
王族の称号はそれぞれの人柄を表したようなものになることが殆どだというのに……


