「それ以来声が聞こえるのは能力を使いたいと思った時だけかな」
「……なんだか……恐い話ですね」
マリオンの向かいに座るアルフレッドはふうっと息を吐いて背中を椅子にあずける
マリオンは何もかも見透すような瞳でアルフレッドを見た
「天使なんていわれるが、ある意味悪魔の囁きかもね」
アルフレッドはギクリとする
今、同じような事を思っていたからだ
「アルフレッド君。今から言うことは私の独り言だ」
逆らえないような強い声でマリオンが言うので、アルフレッドはただうなずいた
「いつか答えなくてはいけない日がくる。今は大丈夫でも、いつかは絶対に逆らえなくなる……その時は」
「呪われた運命を断ち切ってやってくれ……私には出来そうにないんだ……」
何も言えなくなった
アルフレッドはそう言って微笑むマリオンが溶けて消えてしまいそうだと思った


