六花の騎士




すると目の前の騎士は、ベッドに横たわるメノリに淡々とした声をかける


「メノリ様、お目覚め下さい」



セイルはぎょっとする
いくらお付きの騎士といえど不躾(ぶしつけ)ではないだろうか?


さらに驚いたのは、ティアがメノリをゆすり起こそうとしたからだ



「メノリ様、儀式がございます。起きて下さい」


「あっあの…よろしいのですか、体調がよろしくないと…」



言うとティアはセイルを射ぬくような真っ直ぐな瞳で見た


「大切な儀式があるのでしょう?ならメノリ様を起こすのが、私の勤めです」