確か、オーガレスの祖父が木の属性の天使の子供だった
赤い瞳が現れた子供は天使達の能力を抑える事ができるという
しかし、血縁といえどそんなことができるのは珍しい
ウォルター家はその役目はないが、そういった事は詳しく知っておくべきだ
なのでアルフレッドはヒマをみつけては色々な所に出没していた
「そうね、調子に乗った坊っちゃんをボコボコに出来るチャンスだわ。オーガレス遠慮なくやりましょう」
ミラの言葉にオーガレスは吹き出し、アルフレッドはひどい!と声をあげる
「さっそく一勝負よ!フレッド」
構えたミラにアルフレッドはやれやれと距離をとった
オーガレスも下がり腕を組み、観戦を決め込んだようだ
そして合図が出され簡単な試合が行われる
対等に話せる幼なじみや友との日々は当たり前のようにそこにあった
この時、アルフレッドは15歳ほど、ミラにキャリベルも同じくらいだった
オーガレスはまだ11歳だったが、赤い瞳を細めて微笑む大人びた少年だった
紅すぎる眼は能力が強く11歳という若さで特別に聖花隊に入ったのだ
アルフレッドは満ち足りていた
傍にはミラがいて騎士たちに混じって剣をふるうことで信頼できる者がいて……
けれど、それはたった一瞬で崩れ去る
足掻くことも出来ずに


