ユリアは人懐っこいからよく話をしたが……マリオンの事があってからアルメリアを怖がっていた


レイドに吐かせたのであの日なにがあっか知っていた……だから、ユリアには『この事』は黙っていたのに






夜、もう12時をまたいだウォルター伯爵の屋敷はアルフレッドの書斎以外静まり返っていた


書斎にはアルフレッド
ティアを除く騎士たちが集まっていた
昼間と同じくアルメリアに関しての話しをしていたが、その途中でレイドが話しを中断させる



「誰か来る……」



サッと扉に視線が集まり、数拍おいてノックが響く
扉の向こうからユリアの声がした


「あたし。入っていい?」
「ユリア?」


レイドがすぐさま扉を開けるとユリアが真剣な面持ちで立っていた


騎士たちが集まって居るのを見て、少しためらったあと決意したように書斎に足を踏み入れる