六花の騎士




「本気ではなかったと思うけどね。お遊び程度かな」

オーガレスは壁にもたれて手を組む
手入れされたその部屋には百合が飾ってある
綺麗に咲いてはいるが香りが強すぎる


まるでアルメリアのようだ………姿は美しいが甘い腐臭が漂うような



「被害は水属性だけじゃなくなってきていますけど……ロット様も2年ほどまえに」


ミラがリアに向かって言えば、リアは苦く頷く


「ネイテル城の警備はアルメリア様が支持しています。けれど、明らかに穴だらけでした……」


「そんなんじゃ、反対派が元気に活動するわけだ」


アルフレッドは苦笑する


「ユリアは本格的に使われたんだろうな……レイドの報告は?」

「ああ…ティア・ローズは何も知らないかもしれない」


オーガレスは何かを考えるように目を伏せる


「僕も最初はアルメリア様の傀儡かと思ったんだけどね。どうやら違うらしい」

「それは信じていいのか?」

「おそらく。そうだ、彼女の故郷はサンヴェルジェらしい」


ふと、アルフレッドは思い出す


「そう言えば……マリオン様の故郷もサンヴェルジェだと言ってたな。ああ、リアはまだいなかったか?」

「聖花隊に入ったばかりでした。マリオン様……前の水属性の方ですね?」