六花の騎士




「ごっごめんな……さい」


思わずユリアはポカンと口を開く
ぶつかったのは女神様だった


「あら、貴方は新しい子ね」


女神、のように美しい人だった
透き通る肌と深紅の豊かな髪。長い睫毛に縁取られた琥珀の瞳が楽しげに細められる


「初めまして。私はアルメリアというのよ」

「あっ、初めまして!あたしはユリアといいます」


ハッとして返したユリアは何となく敬語を使ってしまった
20代前半に見えるアルメリア
それより年上に見えるマリオンには雰囲気からか普通に話していたのに、アルメリアにはどことなく緊張させられるものがあった



「いきなり王族だなんて、戸惑うこともあると思うの。でも困ったことがあったらいつでも私に相談してね」



優しく微笑んで………いるはずなのに、ユリアは何故か背筋が冷えた



「ありがとう……ございます」