六花の騎士




講義が終わりユリアは廊下を歩いていた


「この後はユリア様の離宮にて六花の騎士様とのご対面になります」

「ふーん……」



後ろから着いてくる侍従に気のない返事を返す

六花の騎士……確かマリオンやトーワも連れていた白い軍服を着た人たち
王族には一人絶対に付けられるとマリオンが言っていた
ついでに、今日講義に来ていなかった他の王族の人達の事も聞いた。皆、地方に出ていたり一人は政務をもうこなせる為、講義は受けていなかったりだという



「どんな人があたしの騎士なんだろ……」


自分の騎士、なんて現実感が全然ない
頭の後ろで手を組んでくるくると回ってみる

まだ見慣れない王宮はどこもかしこも煌びやかで見ていて飽きることがない
だが、ユリアには何処か夢のようなむず痒さがあった


「あっ!?」


上に気を取られていると誰かにぶつかってしまった
ふわりと甘い花の香りがした



「まぁ、大丈夫?」