六花の騎士




ティアはメノリ達を見つめながら、横に立つレイドを見た


「ユリア様とレイド殿にはお礼を申し上げたい」

「?なんだよいきなり」


レイドは可笑しげに呟く
だから殿はよせよ、などといいながら隣に立つティアの顔を覗きこむ
レイドの瞳の色彩がよく見えるほど近い
だが、ティアは軽く眉を上げただけでそのまま話しを続ける


「以前、メノリ様の力が暴走したさいも、今も」


淡々と言葉少なに言うティアの言いたいことが何となく分かった


「それはこっちもお礼したたいね。同い年の友達なんてそうそう出来ないからな」


楽しげに話す少女達をレイドは優しく見た
ユリアは八歳の時に王族になった。だからか、その辺の子供よりはよほど落ち着いている
あんな風に歳相応に子供らしく話すユリアは珍しい

それに……


「雨の夜にあんな楽しそうなのはあんまりないからな」



雨の夜


いつもユリアは何かに怯えているから……