六花の騎士




見上げれば、そこにはティアの静かな横顔が教会を見渡していた
キャリベルが奮闘しているとはいえ、今だに危険な状態だというのにティアの眼差しは揺らぐ事無くそこにある
それは、メノリを幾分か落ち着かせた



「メノリ様、王族には様々な役割がございます」


冷静な言葉の意味をメノリは取りかねたが、かまわずティアは続けた


「メノリ様であれば、水の能力で雨を降らせるなどですが……確かトーワ様の炎の能力であれば、代々反逆者の処刑を行っております」


メノリはその言葉の意味を理解出来なかった


理解したくなかった


ゆっくりと、出来損ないのカラクリ人形のように首をトーワに向けた


(………トーワ……あ…なた……)



その時、何処からか取り出した短剣を抜きさり、サラがトーワへと駆け出した



「死ね!化け物!!!」