六花の騎士




キャリベルは青ざめたまま立ちすくんだ
アルメリアの声は人をすくませる
言葉が見えない鎖の様に聞くものを縛りつける



「……ねぇ」


ハッとして、キャリベルはトーワを見た
トーワは虚ろな瞳を暗く濁らせていた
そうだ、この幼い子供の方がショックを受けているのだ
キャリベルは屈んでトーワと目線を合わせる



「トーワ様……その……アルメリア様のおっしゃったことは気になさらないでくださいね……これは私達の責任なんです」


「でも、殺したのは俺だよ」



キャリベルは息を呑んだ
トーワは分かっているのだ
暗い瞳はもう確信している
アルメリアがお膳立てして、悲劇が起こりやすくした
しかし、引き金を引いたのは紛れもなくトーワだ



「全部灰にしたのは………俺だよ」