六花の騎士




「貴方も分かっているでしょう?」


そっと、白く華奢なアルメリアの手がトーワの輪郭をなぞるように触れる


その言葉の意味


「貴方が自分が何かを知らないから……こんなことになってしまったのよ」


虚ろな瞳がゆっくりと開かれていく


「……俺……が……」

「そうよ」


傷口にナイフを突き立てるように、その言葉はトーワを縛りつける


「だから、貴方は背負わなければならないの……そうね、『業火の天使』がいいわ」



見上げた琥珀色の瞳
微笑んでいるはずなのに、その瞳だけなんの感情も刻んでいない



「貴方が灰にした命の分だけ、背負い続けるの………業の焔(ほむら)を」









逃げ出すことは許されない




『業火の天使』


それは戒め



己の罪を忘れるなという見えない鎖