トーワの抑えきれない神の力
強すぎる力は抑えるすべがなく、爆発した



灰と化した町で見つかった赤い髪の少年を、アルメリアは見下ろす
消えた町に張られたテントの中で少年はうつむいていた


「……お名前は?」

「………」


少年は虚ろな瞳でアルメリアを見上げる
しかし、アルメリアは気にせず続けた



「貴方が全部燃やしてしまったのよ」



ピクリ、と少年は僅かに反応する
鈴を転がす様な声でアルメリアは告げる


「小さな町だったけど、いったいどれだけの人が死んだのかしら?」

「やめて下さい!!」


椅子から勢い立ち上がってキャリベルはアルメリアを睨む
その体は、所々火傷で包帯を巻いている



「……危険分子が潜んでいる危険のあった町に、なぜ滞在させていたのですか!!」


キャリベル達と合流するまで町に滞在するように支持したのは、他でもないアルメリアだ
キャリベルはアルメリアを睨み付けたまま唇を噛む
その視線を気にもとめずアルメリアはクスクスと微笑んだ



まるで子供の様に