深夜、少女と呼べる程の娘と壮年の男性が王族が滞在している宿に足を運んだ
夜遅く訪ねた少女らは王族のいる部屋まで案内してもらうと、その異変に気付いた
「何で兵士が倒れてるの!」
艶やかな黒髪の少女は寝ずの見張りをしていたはずの兵士に駆け寄る
「まずいな……天使が攫われたか…」
「そんな!」
壮年の男性は口元に手をやり、苦い表情を作る
その時、少女はハッとする
この感じは……
「……大変……力が」
「どうした?……まさか!」
少女は深刻な表情で頷く
「暴走してる……」
少女の薄紅の瞳が微かに歪む
「私が行きます……マルクス様はセドリック家と……アルメリア様に連絡を」
マルクスは直ぐに踵を返しす
この少女になら任せても大丈夫だろう
その辺の人さらいにやられる程この少女は甘くはない
二人は逆の方向へ走りだした


