六花の騎士




家族と離された
訳の分からない大人たち
多分自分を利用しようとする汚い大人たち


男たちを睨み付ける


(そうだ、こんな奴ら居なくなれば………居なくなればいいんだ!!)


思うと、男の体が燃え上がった
頭の芯が焼き付くような感覚
歌うように、囁く声しか聴こえない


トーワは肩をつかまれ、悪寒を感じ飛び退く
こんなにも全神経を使うのは生まれて初めてだったに違いない
更に追い縋る手を見て、トーワは自分の中の何かが切れる音を聴いた


プツン


呆気ない程の小さな音


然し、その音は永劫の罪の引き金だった




「待って!!ダメーーーーーー!!!」



誰かの悲鳴を最後に
視界は炎に包まれる



その夜、小さな町が一つ灰になった