六花の騎士




キャリベルは眉を寄せて男を睨む


「そんな愚かな事をすると思うか?」


その迫力にメノリは息を呑む
いつも、穏やかな笑みを浮かべているキャリベルが、まるで別人のようだった


あまりの迫力に男は一歩引いたが、フッと笑って、背後を見せた



「コレでもそんな口が聞けるか?」




そこに茶金の色をメノリは見つける
教会からきっと逃げたはずの―――


「サラ!!」


男達に腕をつかまれ、怯えた瞳でメノリ達を見つめる
その首もとには、鋭い切っ先が突き付けられている


「たっ助けて!」


震える声でサラは言った
それを見て、困惑した様にダドワ神父が言った



「やめなさい!神の子はなくてはならない尊い存在なのですよ。それをこのようなやり方で!」



走りだしそうになるメノリの体を、ティアはぐっと押し留める
ただ、見ている事しかできないメノリは唇を噛む


トーワはここに至っても一言も喋らず押し黙っている