歪んだ表情はきっと誰も気付かないほど、小さく歪む
口を固く閉ざしたまま、トーワは男を睨む
教会から逃げ惑う人々を男達は無視して、ジリジリとメノリ達を包囲していた
「……何を言ってるの?そんな戯言(たわごと)……」
「黙れ!!」
キャリベルの言葉を遮って、男は叫ぶ
メノリは息を呑むほどの憎しみを感じて、思わずティアの服をつかむ
傍にいたダドワ神父も瞠目したまま立ち尽くしている
他の痩せた男が皮肉をこめて言う
「都合の悪い事をもみ消すのは、お前達のお得意だな。だが俺達は知ってるんだ。そこの小僧が何をしてきたか!」
そう言った男を遮って、リーダーらしき男が言った
「他の奴を傷つけるようなことはしない。その代わり、業火の天使を渡せ」


