街の人だった
男ばかり、数えきれないほど教会の周りに集まっている
前に出た40代ほどの男が叫んだ
「お前が業火の天使だな!」
リーダーらしき男は、手に持った剣をトーワに向ける
トーワを見るその眼は、激しい憎悪に染まっていた
「何が目的だ、この御方にお前達が触れてよい方ではない!」
トーワを背に庇ったまま、キャリベルが一喝する
しかし、それに怯まず男は吐き捨てる
「なら……そのお偉い方が町を消しても許されるって言うのか!!」
男の言葉の意味を取りかねて、眉根を寄せたとき
メノリは見た
開かれた深い翡翠の瞳
変わらない不機嫌そうな表情が、悲しげに歪んだ瞬間を
血を流した様に傷ついた瞳の奥を……


