六花の騎士




「こちらこそ、よろしくお願いします」


メノリも挨拶すると、少女達は目を輝かせた
嬉しそうにはい、と返事をする


その姿にメノリの胸はチクリと痛んだ


「……?」


なぜ痛んだのかわからずにメノリは内心首を傾げる


「六花の騎士のティア・ローズと申します。しばらくの間よろしくお願いします」


少女達はさらに目を輝かせてティアを見た
王族は確かに神の様に見られるが、六花の騎士はまるでアイドルの様に見られる
軍服だがその優美なデザインだと、王族よりよほど近寄り安いからだろう
だが、ティアはそんな少女達の目線に気が付いていないようだった
メノリはそれが何となく可笑しくて、クスリとだけ笑っておいた



メノリは、挨拶が終わってやっと一息付くことができた
寝室のソファーでくつろいでいる
隣の部屋ではサラたちが、何か申し付けられないかウキウキしていて落ち着けないからだ


「疲れた〜」


長いこと馬車に乗っていたので背伸びをすると、節々がコキコキ鳴った


「メノリ様、どうぞ」


ティアの差し出した水をメノリは有り難くいただいた