六花の騎士




「お初にお目にかかります。さっそくで申し訳ありませんが皆さんに余興をお見せしたいと思います」


スッと視線を正面に控えるティアに向けた
鋭い視線を向けたまま、腰に下がる剣に手をかざす


「私はまだまだ鍛練中の身ですが、一応聖花隊です。腕には自信があります」


そこで、とミーヤは確かな敵意を持ってティアを見据えた


「一本勝負。お相手願えませんか、青薔薇の騎士殿」


怒りを秘めた声音でミーヤは言い放った
その様子をアルメリアは楽しげに見ている
トーワは不機嫌そうな表情を動かさなかったが、さすがに不信げにミーヤをみた
ロットもどこか訝(いぶか)しげに成り行きを観ている


主の後ろに控えたリアとキャリベルはそろって眉根を寄せていた
メノリはティアを困惑して見上げた
明らかに良い雰囲気ではない


ティアはメノリを見返し、一つ頷いてミーヤを見返す


「わかりました。お相手いたしましょう」


静かに告げる
ティアとミーヤの間に青い火花が散ったようにメノリは見えた