涙が枯れるその日まで

「いらっしゃい。寒かったろ?」
家に入ると、浩さんのお父さんがそう言って笑顔で出迎えてくれた。


「こんな遅くにすみません」

奈々さんが軽く頭を下げて言った。


「奈々ちゃん気にしなくていいのよ。お父さんさっきまで一人でお酒飲んでたから、寂しかったみたいなの。皆話し相手になってあげて」
浩さんのお母さんが言った。

非常識な時間の訪問なのに、浩さんの家族は皆温かく迎えてくれた。