涙が枯れるその日まで

公園から5分ほどで浩さんの実家に着いた。
車に乗る前に浩さんは実家に電話をしていたので、家の前に誰かが立っていた。

浩さんの弟で、高校3年生の陸くん。
陸くんは奈々さんを狙っているらしく、浩さんの目の前でも奈々さんを口説いちゃうくらい積極的な人。

陸「奈々久しぶり♪寒いっしょ?早く家入って。」

浩「おい陸!まずは兄貴になんか一言くらいあんだろ?」

陸「兄貴帰っていいよ。奈々今日泊めるから。」

浩「じゃあ陸は俺と寝るんだよな♪」

陸「兄貴…まじきもいからやめろ」

兄弟でコントみたいな会話をしてた。私の知ってる浩さんとは違って、子供みたいだった。浩さんは陸くんのことを昔から溺愛してたみたい。

私たちは3人でそんなやりとりを見て笑っていた。

「陸何してんの?こんな寒い所で話してないで、早く中入ってもらいなさい」

浩さんのお母さんが玄関から顔を出して言った。

私たちは皆で家の中へ入って行った。