涙が枯れるその日まで

その後涼の両親と少し話したが、私は心ここにあらずって感じだった。

とにかくこの場から逃げたかったんだ。

血の気のひいた涼を見たくなかった。

私はまだ冗談なんだと信じていたかったんだ。

だからその後のお通夜やお葬式は出たくなかったけど、涼の両親の手前、出ないわけにはいかなかった。

お葬式で泣いている人を見る度に、私はなんで泣くの?って冷めた目で見ていた。


涼は死んでない。

そのうち笑って現れる。

だって涼が私を置いて死んじゃうわけないもん。

やっと気持ちが通じ合ったのに、もうあの幸せが終わるはずない。

だって、プロポーズしてくれたんだよ?

3年待っててくれるって言ったもん。

涼が約束破るはずない。

この1年、私は涼にたくさんの幸せをもらった。

今度は私が幸せをあげようと思ってたんだよ?


頭ではわかってる。

いくら御託を並べたって、涼は戻って来てはくれないって…

でも、気持ちがついて来なかった。