夜、8時頃みーくんが来た


「この前はごめんな」


そう言って笑うみーくんの顔


相変わらず
心臓が反応して
鼓動がはやくなる


だけど
それは苦しいだけだった



私の部屋のテーブルで
2人向かい合って
数学のお勉強



みーくんが
いろいろ公式だの教えてくれるけど


みーくんの顔見ると
彼女の顔がちらついて
全然、集中できない


そんな私に気がついて


「姫、聞いてる?」

「…え?」


「『え』じゃないよ。もう一度、説明するからね」


モヤモヤする


なんだろう
胸の中に何かが引っ掛かって
苦しい