白崎とは
まったく話さなくなった



たまに
目が合うと
白崎は何か言いた気な表情をした



だけど
私たちが話すコトはなかった



もちろん
そんな様子に気がついたアッキーには全部話した



「うーんバカだね白崎」


お昼休み
屋上に来て食べてた

涼しい風が通り抜けていって
気持ち良かった



「バカっつうか、ひどいヤツでしょ?」

「でも私は少し白崎の気持ちもわかるかな」


思いがけないアッキーの言葉に


「なんでっアッキーおかしい」


って大きな声を出した


「じゃあ南は一度でも白崎の気持ち考えたコトある?」


白崎の気持ち?
あんなコト言うヤツの気持ちなんか考えたくないっ


「これ以上は余計なお世話だから言わないけどさ」


アッキーは苦笑いしてお茶を飲んだ


「もうアッキーの言ってるコト全然わかんないよ」


「あっもう戻るか?次、美術だし用意しなきゃ」


そうやって
すっかり誤魔化されて
アッキーがなんで白崎の味方するのか、わからないままだった