Cherry



初めて来た友達の家って緊張する



「おじゃまします」


「誰もいないし、気使うなよ」



白崎の部屋で
傷の手当てをする
ばんそうこう を貼って



「じゃ、ありがとう。おじゃましました」


立ち上がった私に


「それ何?甘い匂いする」


プリンの入った袋を指差した



「プリン……でも転んだし、ぐちゃぐちゃだね。きっと」


ハハ…って
私が力なく笑うと



「いらないなら、ちょうだい」


「え、いいけど……」


「やった」


白崎は 私を 部屋に残して スプーンを取りに行った



白崎が戻って来ても
なんとなく
帰り そびれた私は
机に座ってプリンを食べる白崎を
ベッドに座って見てた