「どこに行ってたの?」




私が聞くと




「姫、おいで」




ソファーに座ったみーくんは



私に隣に座るよう促す




「なぁに?」




隣に座ると




みーくんは小さな箱を出して




「ほら手出して」




私の左手を取る




……その箱って……



「気にいってくれるかな」




みーくんは箱を開けて




私の薬指に指輪をはめる




「良かったサイズは合ってた」




みーくんは
安心したように笑った




「え…これ……」



私はいきなりで



まだ状況が良くわからない




でも




私の左手の薬指には



かわいいピンク色に輝く石がついた指輪がはまってる




「ピンクのダイヤなんてあるんだな。姫ピンク好きだろ?」



………ダイヤ………



左手の薬指………




うそ……




「籍は入れられないけど姫はオレの奥さんだからね」




指輪を見つめて



ぼう然とする私の顔を



みーくんはのぞき込む