あの夜から



真実を知って



悩んで



泣いて



傷ついて



離ればなれになったけど





「みーくん」



「うん?」




ぎゅう…って


みーくんの手を握る



「私、すごく幸せ」


私は笑って言った



「姫……」



みーくんも笑って



「これから、もっと幸せにする」



そう言って



優しくキスをした





「ほら、もう眠ってください」



小さな子供を
寝かしつけるように


ポンポンって布団をたたく




「そんなに見られたら眠れないよ」



「じゃあ、どうすればいい?」




「一緒に寝てぎゅうってしてくれたら眠れる」




「……本当に姫は子供だな」




みーくんがため息をつく



「いいでしょう。みーくんに
ぎゅうってして欲しい」



私が甘えると




「わかりました。お姫さま」




そうして私たちは



抱きあって眠った





今度こそ




何があっても




離れないって……




誓って