私も
みーくんの背中に腕をまわして
抱きしめる
「ごめんなさい。心配かけて」
「オレもう嫌だ………
やっぱり姫の事離したくない」
みーくんは
泣きながら
力いっぱい
私を抱きしめるから
私も涙が出た………
「……ごめん、苦しいよな」
みーくんが腕をほどく
「ううん…大丈夫」
ゴシゴシッ…
涙を拭いてると
ガラッ…
ナースが入って来て
「あら松雪さん気が付きました?」
……あれ
ここ、うちの病院…の救急外来だったんだ
そう今頃気がつく
「鈴木先生すごく心配なさって
仲がよろしい兄妹なんですね」
クスクス
ナースが笑う
「……みーくん明日からはシスコンで決定だね」
「……うるさい」
私が笑うと
みーくんは恥ずかしそうに
目を反らした



